組合員の皆様には、ご健勝でお過ごしでしょうか。
今年は新型コロナウィスル感染症の世界的な拡大で大変な年になってしまいました。
その影響は私たちの生活はもちろんのこと、薬局に関わる事業や組合運営にも大きな影響を及ぼしています。
そうした状況の中での組合の現状について何点かご報告します。
(令和元年度決算)
まず、令和元年度の決算状況ですが、組合員のご協力を得て、単年度収支で3千万円余りの黒字を計上することができ、これで黒字決算は4年連続となりました。
被保険者の減少による保険料収入は減少しましたが、それを上回る歳出削減の努力の結果、黒字を確保することができました。
(新型コロナウィスル対策)
新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、組合では2点の制度改正を行いました。
1つは感染した又はその疑いがある組合員に対して特別傷病手当金を支給する制度を創設したこと、2つ目は感染により収入が減少した組合員の保険料を免除することにしたことです。
詳しい内容は広報誌または、このホームページ上に掲載しておりますのでご覧ください。
(コロナ禍の影響)
コロナ禍による受診控えの影響により、今年4月〜8月の療養給付費は、前年同期と比較して34.73%も減少しました。これは組合の医療費支出を減らしますが、一方で歳入である国庫補助金の減少にもつながります。
また、医療機関への受診控えは薬局では処方箋の長期化による月当たり患者数の減少や薬局の実収入である技術料の減少などで、薬局経営にもマイナス面の影響を及ぼし、組合にとっては被保険者数の減少にもつながりかねません。
さらに長期的な視点で見ると、受診控えや健診(検診)控えは、生活習慣病の持病悪化や進行がんの増加を招き、近い将来、医療費が急騰する恐れもでてきます。
(自家調剤制限規程の見直し)
埼玉県国保連合会の資料によると、令和元年度の1人当たり診療費のうち調剤費は、国保組合平均の37.891円に比べて薬剤師国保は61.267円と約1.6倍も高額になっています。
このため支出削減の観点から自家調剤制限規程を見直し、この5月分から調剤料や薬学管理料は請求できないことにしましたので、ご協力をお願いします。
(終わりに)
これから次第に寒くなりますが、インフルエンザの流行や新型コロナウィルスの感染再拡大が心配になってきます。
皆様には大変なときですが、健康に十分ご留意されご活躍されますように祈念し、挨拶といたします。
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